遠方(県外)の相続不動産を管理し続けると、実際に何が起きるのか(第3回)

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2026年02月02日

遠方(県外)の相続不動産を管理し続けると、実際に何が起きるのか(第3回)

相続した家・土地にかかる負担とリスクを整理する

遠方・県外にある不動産を相続した場合、
「すぐに売るつもりはない」「今は持っておきたい」
という判断をされる方も少なくありません。
それ自体は、決して間違いではありません。
ただし、相続した実家や家を管理し続けるという選択には、特有の負担やリスクが伴うことも事実です。
第3回では、県外の相続不動産を管理し続けた場合に起こりやすい現実を整理してお伝えします。

「管理しているつもり」でも起こりがちなこと

相続した実家や家が遠方にある場合、所有者の多くは次のような状態に置かれます。
・定期的に現地へ行くことはできない
・問題が起きたときだけ対応する
・普段の状態は正確に把握できていない 
 
これは怠慢ではなく、県外に住んでいる以上、相続した家を自分で管理するのが現実的に難しいために起こる状況です。
結果として、意識していなくても管理が後手に回りやすくなります。

相続によって「空き家」になった実家の劣化は静かに進む

人が住まなくなった相続した実家や家、使われていない土地は、
目立った異変がなくても少しずつ状態が変化していきます。
  • 換気不足による湿気やカビ
  • 雨漏りや外壁の傷み
  • 景観や防犯面で不安を与えている
特に空き家となった実家は、気づかないうちに劣化が進み、
「久しぶりに見たら想像以上だった」というケースも珍しくありません。

近隣トラブルは、相続した本人が一番気づきにくい

遠方にある相続した実家や家で、特に見落とされがちなのが近隣との関係です。
  • 草木の越境
  • 建物の老朽化による安全面の不安
  • 空き家による防犯・景観への影響
こうした問題は、多くの場合、近隣からの連絡で初めて認識します。
たとえば、相続した不動産が松本市や塩尻市にあり、所有者が県外に住んでいる場合、
日常的な接点を持つことはほぼありません。
そのため、意図せず空き家を放置してしまう状態になり、
事後対応になりやすい点は大きなリスクです。

管理コストは「固定資産税」だけではありません

相続した家や土地の管理というと、
固定資産税などの金銭的な負担を思い浮かべる方が多いでしょう。
もちろんそれも重要ですが、実際には次のような負担も積み重なります。
  • 草刈りや簡易修繕の手配
  • 業者とのやり取りや立ち会い
  • 何か起きるのではないかという心理的な不安

相続した実家の管理は、
お金以上に「関わり続けること」そのものが負担になるケースも少なくありません。

管理を続けることが悪いわけではありません

ここまで読むと、「管理を続けるのは良くないのでは」と感じるかもしれません。
しかし、重要なのは管理という選択肢が、自分の生活や状況に合っているかどうかです。
  • 定期的に現地を確認できる
  • 管理を任せられる体制がある
  • 負担を理解したうえで選んでいる
こうした条件が整っていれば、管理を続けること自体は十分に成立します。
問題になりやすいのは、
管理できない状態が続いていることに気づかないまま時間が過ぎてしまうケースです。

管理を続ける現実を知ったうえで、次に考えたいこと

県外にある相続した家や土地を管理し続ける場合、
次の点を一度立ち止まって考えてみてください。
  • この状態を、あと何年続けられそうか
  • 生活や家族に与える影響はどうか
  • 他の選択肢と比べて、無理はないか
遠方の相続不動産では、
「得か損か」より「無理がないか」という視点が、
結果的に納得できる判断につながります。
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